
専門家や研究者たちの努力によって、adhdの原因は環境的なものではなく、脳の機能障害つまり器質的原因であることが、多くの事例から明らかになってきました。
adhdの原因に関してはいまだ研究中ですが、少なくとも器質的な原因であるからには、ある特定の治療法があるはずです。
adhdの原因がまだ確定していないので、それに伴う治療法もまだ確立しているわけではないのですが、現在もっとも有効な治療法の1つとして薬物療法による治療があります。
adhdの症状である衝動的行動を、薬物によって抑制していくものです。
しかし、薬物療法による治療では、薬剤耐性ができたり依存性が出たりする副作用も懸念もあり、別のadhd治療法も研究されています。
別のadhd治療として、心理療法があります。
心理療法のなかでは、コーチングや行動療法・認知行動療法がよく用いられます。
心理療法は主にadhd患者への指導や認知に働きかけることによって、adhdの症状を改善していこうとする治療法です。
これは薬物療法と違い副作用がないので、子どものadhd患者に対して行われることが多い治療法になります。
またこの他に、adhdの原因が現代の食生活の偏りがもたらしたものだと考え、砂糖を摂取しすぎないようにする食事療法というものもあります。
いずれにせよ、今後さらに研究が進みadhdの原因が特定されれば、現在よりもっと有効な治療法が生まれてくることはまちがいないでしょう。

adhdとは、注意欠陥・多動性障害(Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)を略したものです。
多動的・不注意的・衝動的な症状を示す、発達障害および行動障害を指しています。
adhdの原因は、現在も研究中ですべてが解明されているわけではありませんが、近年、中枢神経系つまり脳の障害であるという説が有力になってきています。
人間の脳には前頭葉や大脳基底核と呼ばれる、意欲・感情・注意力・集中力に関わる部分や人とのコミュニケーションを司る部分があり、何らかの原因でその機能が低下してしまったことが、adhdの原因ではないかと考えられています。
また、日米の共同研究チームによると、adhdの原因となる前頭葉の収縮が、幼少期に親や教師から暴力や体罰を受けた子どもによく見られるという報告もされています。
つまり、子どもの頃に受けた暴力・体罰が原因で、脳にある前頭葉が萎縮しadhdの原因となった例もあるということなのです。
その他にも、adhdの原因として遺伝的な要素を挙げる研究者もいるなど、adhdの原因がどこにあるのか諸説あるのが現状です。
しかし、いずれにせよadhdの原因が、脳の障害という器質的なものであり、たとえば親のしつけ方が悪いとか、本人の努力が足りないというような環境的なものではないということは明らかになってきています。
このように、adhdの原因が脳の障害にあるということが社会的に正しく認知されることによって、adhdを抱える本人やその家族にとって望ましい社会になっていくのでしょう。
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