教師のメンタルヘルス対策


教師に対するメンタルヘルス対策が必要かとのある調査によると、教育委員会のほぼ100%が感じている結果が出ました。
それに対して、教師へのメンタルヘルス対策が十分になされている、と回答した教育委員会は1%に満たないことがわかりました。
教師のメンタルヘルスが問題だと認識されているのに、まったく対策は採られていないという現状が明らかになりました。

また、教師へのアンケートでも約半数の教師が、「普段の仕事でどの程度つかれるか」という質問に対し、「とても疲れる」と答えています。
これは一般企業に勤める人の約3倍の割合になるそうです。

こうした教師のメンタルヘルスに関して、何ら対策が講じられない原因はどこにあるのでしょうか。
一般的に「心の病」というものが、社会的にまだ十分に許容されていない実情も、ひとつの原因と考えられるでしょう。
まして子どもを教育する立場にある教師は、「心」も立派でなくてはならない、「心」の弱い部分を見せられないという固定観念もあるのかもしれません。

いずれにせよ、最近は教師の精神性疾患による休職がますます増加する中、教師のメンタルヘルスについての対策が何もなされていないというのは、いかにも時代遅れであるとしか言えません。
自分の大切な子どもを教育する立場にある先生だからこそ、その先生には心が健全であってほしいのは当然です。

こうして考えると、もはや教師のメンタルヘルスについては社会全体で対策を練らなくてはならないと言えるでしょう。

小学校教師のメンタルヘルス


教師の心のケア、つまりメンタルヘルスに関する話題を最近よく耳にします。

とくに小学校の教師は、相手にしている小学生との人間関係のほかに、対保護者との関係もありストレスが溜まる激務をこなしています。
ですから小学校の教師のメンタルヘルスは、日本の教育環境を整えるうえでも最重要な課題と言えます。

現在、小学校の教師が置かれる立場はたいへん厳しい状況です。
いわゆる「学級崩壊」であったり「モンスターペアレント」など諸問題を抱えている小学校の教師が、きちんとした教育者としての仕事ができるようなメンタルヘルスが必要なのです。

しかし現状はどうでしょうか。
ほとんど何の対策もなされていないといって過言ではないでしょう。

小学校に限らず、全国の公立小学校・中学校などの教師において、鬱病やパニック障害といったメンタルヘルスを必要とする教師数が年々増加傾向にあるという報告がなされています。
こうした状況のなかで、たとえば生徒だけでなく教師に対してもメンタルヘルスのケアをしてくれるカウンセラーを各学校に配置するなど、制度上の対策が必要なのではないでしょうか。
あるいは、カウンセラーに頼らずとも、1人の教師が抱えている問題を複数の教師で共有し解決策を考えていくというような対策も、メンタルヘルスのケアとして有効であるはずです。

このように、小学校の教師にとって自分のメンタルヘルスを考えることは、教育の質そのものを向上させることにつながるのです。
つまり、教師のメンタルヘルスについて真摯に取り組むことは、日本社会全体の課題だと言えるでしょう。